★見頃の花散策マップ★更新しました(キソウテンガイ)
公開日 2023年6月3日
世界三大珍植物「キソウテンガイ」が花を咲かせました!
「キソウテンガイ(奇想天外)」、一度聞いたら忘れられない名前です。キソウテンガイはサボテンではないのですが、サボテンたちと同じように、乾燥した暑いところに分布する植物なので、福岡市植物園ではサボテン室で暮らしています☆
見た目からして「奇想天外」なこの植物は、ベルト状の2枚の葉だけを延々と伸ばし続け、なんと1000年以上も生きると言われています。また、一部の個体は、2000年以上生きている可能性もあるとされています(!)。
葉が2枚じゃなくてたくさんあるように見えるものが多いのですが、それは、葉が長くなってくると捻れや風などで裂けてしまうからです。
アフリカのアンゴラと、ナミビアのナミブ砂漠にのみ自生しており、自然界では地下水や霧から水分を得て生きています。
ごぼうみたいな、何メートルもある長い根を下におろし、水を吸い上げます。また、葉の表面からも水を吸っているそうです。(写真は葉の表面を撮ってみました)
砂漠の植物とはいっても、実は意外と水が必要なので、植物園では夏場は結構しっかり水をあげていますよ〜☆
今回、手前の子の身体測定をしてみましたよ〜!
片側の葉っぱが約237㎝、枯れた部分を含めると約315㎝。
また、葉っぱの広い所の幅が約24㎝でした。…おっきいですね!!!
今花をつけているのは、雄花です。キソウテンガイには雄花を咲かせる雄株と、雌株があります。
温室の大規模リニューアル(2010年)の際に福岡市植物園にやってきましたが、この子たちが何歳かは不明です。
(が、ネット上には1年で13.5cmくらい伸びると書いてあるサイトがありましたので、もしそうだとすると推定23歳…?キソウテンガイ界では、まだまだ赤ちゃんみたいなものですね。笑)
長くなりましたが、本日はここまでとさせていただきます☆
葉がどれくらい長いのか、ぜひサボテン室に見に来てくださいね!!
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キソウテンガイ(奇想天外)
●学名:Welwitschia mirabilis Hook.f.
●科名:ウェルウィッチア科
●属名:ウェルウィッチア属
●場所:温室(サボテン室)
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